
2018年11月
協仁会小松病院 感染防止対策委員会
1.院内感染対策に関する基本的考え方
当院は患者本位の医療を基本理念とした安心・安全な医療を提供している。
全ての職員が感染防止に留意し、標準予防策を日常的に実践し、院内感染等発生の際にはその原因の速やかな特定、制圧、終息を図ることが重要である。院内感染防止対策を全ての職員が把握し、指針に則った適切な医療の提供ができるよう、本指針を策定する。
2.院内感染対策のための委員会
院内感染症の防止対策推進のために院内感染防止委員会、ICT感染対策チームを設置する。
- 委員会は、次に掲げる部門の委員をもって組織する。
院長医局看護部薬剤科栄養科歯科放射線科
管理課検査科リハビリ科 臨床工学科松柏苑
- 委員会は、原則として月1回開催する。委員会には、必要に応じて小委員会(臨時)を置くことが出来る。
- 委員会は、次の内容について協議し、院内感染対策を推進する。
① 院内感染対策指針及び院内感染マニュアルを作成し、見直す。
② 院内感染対策に関する資料を収集し、職員へ周知する。
③ 職員研修を企画する。
④ 異常な感染症が発生した場合は、速やかに発生原因を究明して対策を立案し、
対策を実行すべく全職員に周知徹底を図る。
⑤ 必要に応じて患者への情報伝達を行い、患者の疑問、不安に答えると同時に、
患者・家族の感染防止に対する協力を得る。
- ICT感染対策チーム
① ICTメンバーは医師、リンクナース、薬剤師、検査技師、栄養士から構成される。
病院感染対策全般に関する事項の具体的な提案、実行、評価などを行う。
ICTは1週間に1回ラウンドをする。
② 検査科において各病棟の微生物学的検査の状況を記した「感染症情報レポート」を週1回作成し報告する。
3.院内感染対策のための従業員に対する研修に関する基本方針
- 全職員を対象に年2回研修会を開催する。また必要に応じて臨時開催する。
- 新入職員を対象に研修会を行う。
- 病院委託業者を対象とする研修会を年1回開催する。
- 研修会の実施内容(開催日時、出席者、研修内容など)について記録する。
- 研修会に参加できなかった職員のために資料やDVDを保存し、
より多くの職員が最新の知見が得られるような環境を整える。
4.感染症の発生状況の報告に関する基本方針
- 院内感染発症が疑われる事例が発生した場合は、当院の院内感染対策マニュアルに従って、直ちに主治医、院長、感染防止委員長、看護師長に速やかに報告する。
- 検査科に提出された臨床材料から検出された微生物の同定、分離頻度、薬剤感受性成績の報告を定期的に行う。危険な菌種が同定された場合は、迅速に全病院的に警告をだす。
- 病棟ではリンクナースが主治医と協力して、感染症の状況を把握し、病院感染と思われる症例があれば、直ちに感染防止委員会に報告する。発症が確実になれば、具体的な感染対策を実行する。
5.院内感染発生時の対応に関する基本方針
-
発生時は、臨時に感染防止委員会を開催し速やかに原因を究明し、改善策を立案・実践する。また、対策を実施するために全職員への周知徹底を図る。
-
報告が義務付けられている感染症が特定された時は、速やかに保健所へ報告する。
6.患者等に対する当該指針の閲覧に関する基本方針
- 本指針は、当院ホームページに掲載して患者又は家族が閲覧できるようにする。
- 患者・家族等へ疾病の説明とともに、理解を得た上で感染対策に協力を求める。
7.その他院内感染対策推進のための必要な基本方針
- 職員は感染対策マニュアルに沿って、手洗いの徹底、マスク着用の励行など常に感染予防策の遵守に勤める。
- 職員は自らが院内感染源とならないよう、定期健康診断を受診して日常の健康管理に留意する。
- 患者及び見舞い客等の外来者の協力が不可欠であり、職員以外への院内感染対策の啓発活動を積極的に行う。
- 感染対策に関する地域医療機関との連携強化に努める。
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