DPCは、急性期入院医療の診断群分類に基づく1日あたりの包括評価制度のことです。
傷病名や手術・処置等の内容に応じた診断群分類ごとに定められた1日当たりの定額点数を基本として入院医療費を計算する方法です。
平成15年以降、全国82の大学病院、国立病院等が実施を開始し、徐々に広がり平成20年度には約720の民間を含む医療機関がDPC対象病院となっています。(当院は平成20年4月よりDPC対象病院)

急性期病棟における入院医療費の計算方法
DPC制度では、傷病名や手術・処置等の組み合わせをもとにした1日当たり定額の医療費に出来高評価の医療費(手術・麻酔・リハビリテーション・退院時処方等)を足して、入院医療費を計算します。
またDPCは原則1入院1疾患という考え方の制度です。入院の原因となった疾患が治癒すれば退院となります。別の疾患で手術や治療を行う場合は、緊急な場合を除きあらためて入院が必要です。
包括評価(DPC)方式
1日あたりとして包括金額が設定されています。
この金額の中には、薬・検査などの診療費を含んでいます。
包括評価(DPC) 薬(投薬・注射料)
検査料・レントゲン料
入院基本料など(一部を除く)
出来高評価 手術料・高額処置料 リハビリ料など
※この計算方式の変更により、包括対象部分の医療行為については、その内容・実施回数とは無関係にDPC包括評価の対象となる病名によって厚生労働省により定められた請求額固定となります。
※また、患者様の病名・受けられた手術の内容・入院期間・入院病棟によっては、従来どおり出来高で請求するケースもあります。