
クリニックこまつでは2004 年7 月より専門外来として乳腺外来を開設しております。
現在常勤医 1名、非常勤医 3 名(すべて女性医師)が診療にあたっています。
乳腺外来では、乳頭からの分泌物がある、しこりをふれる、皮膚にくぼみがあるなど、乳房に何らかの自覚症状がある方、検診で要精密検査の結果であった方、経過観察が必要な病変を認める方、乳癌の治療中の方(ホルモン療法中)などの診療を行っております。
乳がんの治療には、手術・放射線療法などの局所療法やホルモン療法・化学療法(抗がん剤)などの全身の薬物療法があります。個々で異なる乳がんの性質や進行度などを診断したうえで、必要時は近隣の病院(関西医大附属枚方病院や関西医大香里病院など)にご紹介しております。
日本では乳がんが急激に増加しています。現在日本人女性で1年間にもっともかかる数が多いがんは乳がんです。年々患者数は増加しており、2020 年現在では日本人女性の9人に1人が一生涯のあいだに乳がんにかかると言われています。
当院は健康管理センターを併設しており、乳癌の早期発見のための市民検診(寝屋川市・四条畷市)、人間ドックなども対応しておりますので、ご相談ください。
(マンモグラフィ撮影技師・超音波技師はすべて女性が担当しています)


乳腺外来を受診後、マンモグラフィ・乳房超音波検査をうけていただきます。
マンモグラフィや超音波の検査だけでは良悪性の診断が難しい場合、細胞診や針生検の検査を行います。
(結果説明は約2 週間後)
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費用(3割負担) |
診療 |
視触診後にマンモグラフィと乳房超音波検査を受けていただきます。 |
4,000 円程度 |
穿刺吸引細胞診 |
注射針を刺し、取れた細胞を顕微鏡で観察します。最も簡便に良悪性の診断が可能です。 |
3,000 円程度 |
針生検 |
細胞診で診断がつかない場合、より悪性を考慮する場合に行います。 |
7,000 円程度 |
吸引式針生検 |
針生検でも診断が困難な場合に行います。 |
23,000 円程度 |

定期的な乳がん検診受診と「ブレスト・アウェアネス」が、乳がんの早期発見につながります。
40 歳からの乳がん検診(マンモグラフィ)受診が勧められていますが、一般的に、乳がん検診で見つかるがんはおとなしいタイプが多く、検診と検診の間に見つかる中間期乳がんは悪性度が高く、予後が悪いと言われています。
「ブレスト・アウェアネス」とは自分の乳房の状態に日頃から関心をもち、乳房を意識して生活することをいい、乳がんの早期発見・診断・治療につながる女性にとって非常に重要な生活習慣です。以下の項目をぜひ実践しましょう。
- 自分の乳房の状態を知るために、日ごろから自分の乳房をみて、触る。
(セルフチェック)
- 気をつけなければいけない乳房の変化を知る。(しこりや血性の乳頭分泌など)
- 乳房の変化を自覚したら、すぐに医療機関に行く。
- 40歳になったら定期的に乳がん検診を受診する。
乳癌のセルフチェックは月1 回、必要と言われています。
月経のある方
月経が始まってから1週間後を目安に行ってください。
閉経している方
月1 回、日にちを決めて行ってください。
- 乳房・乳首表面の変化を目でチェック
- 両手をあげた状態で鏡をみてチェック
☐ 皮膚にひきつれはないか
☐ 湿疹・ただれ・へこみや腫れはないか
☐ 不自然な盛り上がりはないか
☐ 乳首はへこんでいないか

- 乳房・乳首表面の変化を目でチェック
- 乳房の表面を手の指のはらで触ってみる
☐ しこりや硬い部分はないか
☐ 引っかかりはないか

- 乳頭分泌
- 乳房の表面を手の指のはらで触ってみる
☐ 血液や透明・黄色などの分泌物が出ていないか
☐ 下着の内側が汚れていないか
