協仁会について

院内感染対策指針

院内感染対策指針

2012年9⽉(制定)
2021年8⽉(改訂)
協仁会⼩松病院 感染防⽌対策委員会

1. 院内感染対策に関する基本的考え⽅

当院は患者本位の医療を基本理念とした安⼼・安全な医療を提供している。
全ての職員が感染防⽌に留意し、標準予防策を⽇常的に実践し、院内感染等発⽣の際にはその原因の速やかな特定、制圧、終息を図ることが重要である。院内感染防⽌対策を全ての職員が把握し、指針に則った適切な医療の提供ができるよう、本指針を策定する。

2. 院内感染対策のための委員会

院内感染症の防⽌対策推進のために院内感染防⽌委員会、ICT感染対策チームを設置する。

  • 委員会は、次に掲げる部⾨の委員をもって組織する。
    院⻑ 医局 看護部 薬剤科 栄養科 ⻭科 放射線科 管理課 検査科 リハビリ科 臨床⼯学科 松柏苑
  • 委員会は、原則として⽉1回開催する。委員会には、必要に応じて⼩委員会(臨時)を置くことが出来る
  • 委員会は、次の内容について協議し、院内感染対策を推進する。
    • 院内感染対策指針及び院内感染マニュアルを作成し、⾒直す。
    • 院内感染対策に関する資料を収集し、職員へ周知する。
    • 職員研修を企画する。
    • 異常な感染症が発⽣した場合は、速やかに発⽣原因を究明して対策を⽴案し、対策を実⾏すべく全職員に周知徹底を図る。
    • 必要に応じて患者への情報伝達を⾏い、患者の疑問、不安に答えると同時に、患者・家族の感染防⽌に対する協⼒を得る。
  • ICT感染対策チーム
    • ICTメンバーは医師、リンクナース、薬剤師、検査技師、栄養⼠から構成される。病院感染対策全般に関する事項の具体的な提案、実⾏、評価などを⾏う。
      ICTは1週間に1回ラウンドをする。
    • 検査科において各病棟の微⽣物学的検査の状況を記した「感染症情報レポート」を週1回作成し報告する。

3. 院内感染対策のための従業員に対する研修に関する基本⽅針

  • 全職員を対象に年2回研修会を開催する。また必要に応じて臨時開催する。
  • 新⼊職員を対象に研修会を⾏う。
  • 病院委託業者を対象とする研修会を年1回開催する。
  • 研修会の実施内容(開催⽇時、出席者、研修内容など)について記録する。
  • 研修会に参加できなかった職員のために資料やDVDを保存し、より多くの職員が最新の知⾒が得られるような環境を整える。

4. 院内感染症の発⽣状況の報告に関する基本⽅針

  • 院内感染発症が疑われる事例が発⽣した場合は、当院の院内感染対策マニュアルに従って、直ちに主治医、院⻑、感染防⽌委員⻑、看護師⻑に速やかに報告する。
  • 検査科に提出された臨床材料から検出された微⽣物の同定、分離頻度、薬剤感受性成績の報告を定期的に⾏う。危険な菌種が同定された場合は、迅速に全病院的に警告をだす。
  • 病棟ではリンクナースが主治医と協⼒して、感染症の状況を把握し、病院感染と思われる症例があれば、直ちに感染防⽌委員会に報告する。発症が確実になれば、具体的な感染対策を実⾏する。

5. 院内感染発⽣時の対応に関する基本⽅針

  • 発⽣時は、臨時に感染防⽌委員会を開催し速やかに原因を究明し、改善策を⽴案・実践する。また、対策を実施するために全職員への周知徹底を図る。
  • 報告が義務付けられている感染症が特定された時は、速やかに保健所へ報告する。

6. 患者等に対する当該指針の閲覧に関する基本⽅針

  • 本指針は、当院ホームページに掲載して患者⼜は家族が閲覧できるようにする。
  • 患者・家族等へ疾病の説明とともに、理解を得た上で感染対策に協⼒を求める。

7. その他院内感染対策推進のための必要な基本⽅針

  • 職員は感染対策マニュアルに沿って、⼿洗いの徹底、マスク着⽤の励⾏など常に感染予防策の遵守に勤める。
  • 職員は⾃らが院内感染源とならないよう、定期健康診断を受診して⽇常の健康管理に留意する。
  • 患者及び⾒舞い客等の外来者の協⼒が不可⽋であり、職員以外への院内感染対策の啓発活動を積極的に⾏う。
  • 感染対策に関する地域医療機関との連携強化に努める。