インフォメーション

2026/04/11

当院医師の研究成果を日本内科学会総会・講演会で発表しました

当院 内科の八上佳和医師らによる研究成果を、日本内科学会総会・講演会で発表しました。発表の抄録は「日本内科学会雑誌」に掲載されています。

発表について

後天性フォンウィルブランド症候群に起因する難治性消化管出血の検討
著者:八上佳和、山崎秀司、奥村啓之(小松病院)
学会:日本内科学会総会
抄録掲載誌:日本内科学会雑誌 115巻臨時増刊号
掲載日:2026年4月11日

後天性フォンウィルブランド症候群に起因する難治性消化管出血の検討

小松病院内科
○八上佳和,山崎秀司,奥村啓之
【目的】心臓弁膜症など高速血流を生じる循環器疾患におい
て,フォンウィルブランド因子(vWF)高分子マルチマーの
欠損により後天性フォンウィルブランド症候群(AVWS)を
発症し得る.AVWSは繰り返す消化管出血の原因となり,場
合によっては致死的な貧血の原因となる.今回我々は,当院
で経験したAVWSに起因する難治性消化管出血の3症例につ
き検討し報告する.
【方法】2016年3月から2025年3月まで当院で経験した,消化
管出血を伴ったAVWSの3症例を対象とし検討した.
【結果】男性1例女性2例で,年齢は76~88歳であった.初診
時にいずれも貧血(Hb 6.2±0.7 g/dl)を認めた.消化管内
視鏡検査では胃前庭部毛細血管拡張症を1例,胃と盲腸の血
管異形成を各1例ずつ認めた.心臓超音波検査では高度の大
動脈弁狭窄症を2例に認め,人工弁周囲逆流を1例に認めた.
vWFマルチマー解析においていずれも高分子マルチマー欠
損が確認され,AVWSと診断可能であった.
【総括】繰り返す消化管出血の原因として本疾患を念頭に置
き,循環器専門医と連携し心臓超音波検査を積極的に検討す
べきである.